母子3人旅
不思議の国タイランド・2004

6日目(10月7日)
動物園とクルーズ
ホテルのシャトルボートで。
サーチ、ジムトンプソンで買ったワンピースを着て。


けっこう長いな〜と思っていたバンコクでの自由時間5日間も、とうとう今日が最終日。いざとなるとあれもしてない、ここも行ってない、やり残したことがいっぱいです。ほんとうは、アユタヤにも行きたかったな。ウイークエンドマーケットや、ジムトンプソンズハウスにも行ってないや。でも子供たちは(わたしも!)連日の強行軍でかなりお疲れ。小さなことできょうだい喧嘩が始まったり、ぐずったり、わたしもだんだん余裕がなくなり怒ってばかりいるような?3人、ぶつかることが多くなり笑顔も少なくなりつつあります。せっかく旅行に来たのに何やってるんだか・・・・・子供たちに無理させてつきあわせるよりも、ちょっとでもアチャとサーチの心に残る楽しい思いをさせてあげたいものね。ハハの行きたかった場所は、いつかもう少し2人が大きくなった時まで、とっておくことにしましょう。

最後にどこに行きたい?と聞けば、2人声を揃えて「どうぶつえーん!」ガイドブックに載っていたゾウさんの写真の印象が強かったようです。地図を見て、行けるところまでボートで行ってみることに。今日はツーリストボートではなく、ほんとうに普通の路線ボート、バンコクの一般市民がバス代わりに使っている船です。

サートーン・ピアから各駅停車の船に乗り込み、エンジンの音を足元に聞きながら、高層ビルやホテル群を抜け、ワットアルン、王宮などを眺めつつ進みます。のんびり、1つ1つの船着場に停まる船には、学生さんや親子連れ、僧侶など普通に生活をしている人たちが次々と乗り込んではまた降りていきます。前半は、景色を楽しんだり乗り合わせた同じぐらいの男の子と何やらアイコンタクトをしたり、好調だった子供たち、そのうち「なんか気持ち悪い・・・」と言い出しました。うーん、また酔っちゃったかぁ。最近2人とも乗り物に弱いのです。2つの小さな口に飴玉を放り込み、できるだけ遠くを眺めるように言い、アチャを船着場の番号チェック係に任命します(笑)一駅一駅、番号を読み上げながらなんとか、目的のテウェート・ピアまで40分ほどで到着〜!数人のお坊さんと一緒に船を下りました。

はじめて降りる船着場、もちろん、ガイドブックにも載っていないマイナーな場所です。降りたところの正面に何軒かの売店があり、大きな袋に入ったパンの耳(大きい袋はサーチの体ぐらいあった!)がたくさん並べられています。・・・と、おもむろにお店のおばちゃんが水の上で袋をさかさまにして、パンをばらまきました。ウギャ〜!!なにこれ〜!?
そこにはパンに群がる「巨大魚」の大群!ゆうに1メートル近くはあるのではないでしょうか?それがまあ、どこから湧いてくるのか、ドタンバタン、大暴れでパンを奪い合っているのです。中国の公園の鯉もかなり強烈ですが、ここの魚の大迫力にはとてもかないません。なにしろ、2メートルぐらい上の桟橋まで水しぶきがかかるぐらいなんですよ。思わず15バーツ(約40円)のパンをお買い上げ。ちょっと撒いてみると、もう面白いように魚が集まってきます。そして、パンのおこぼれを狙った鳩たちも・・・・・小さくちぎってあげないとなかなか食べることのできない日本の過保護な鳩くんたちと違い、ここの鳩は強くたくましく、大きなパンのかたまりを引っ張り合い、引きちぎり、喉に押し込むように一気食いしておりました(^^;動物好きのサーチが怖がって立ちすくむほどの迫力。ハハはとっても楽しかったのですが(笑)アチャもこういうのは好きらしく、けっこう喜んでパンを投げてました。

←鳩が怖くて動けなくなるサーチ

桟橋を奥へ進むと、たくさんのバケツや洗面器に入れられた、魚やカメ、そして祈祷用の花屋さん。食用か?と思ったけれど、どうやらタイ仏教でいう「徳を積む」ために動物を逃がす行為に使うらしい。数人の女性が、魚を逃がすべく、お花とセットで購入して説明文を読んでいる姿を見かけました。

船着場の外に並んでいるトゥクトゥクに声をかけ、「ZOO」じゃなくてタイ語で「カオ・ディン(動物園)」と言ってみます。おおお、通じた〜!まあこちらは子連れなので、ここから行く場所といえば察しがつくのかもしれないけどね。この旅最後のトゥクトゥクに乗って、ドゥシット地区を走り抜ければ、官庁街だけあって、緑が多くて落ち着いた佇まい。そこここに小さなワット(お寺)も点在していて、新旧混在したワンダーランドの趣き。アチャはこのトゥクトゥクが大好きで、乗るたびにとびっきりの笑顔で「楽しいね、最高だね!!」と叫んでいます。


旧国会議事堂。立派な建物です

その大きな声さえもかき消すエンジン音。ドライバーのおじさんが、隣のトゥクトゥクに向かってわたしたちを指差し、「動物園まで乗せていくんだヨ!」(多分、そんなようなこと)を叫んでいます。タクシーと違って、バンコクの温度、湿度、そこで生活する人の空気感みたいなものを感じながら走るトゥクトゥク、大人もワクワクできる楽しい楽しい乗り物。バンコクの近代化に伴ってなんとなく居心地が悪そうだけど、これからもずっと走り続けていてほしいなあ。



動物園はこれといって特徴なし(?)。普通にゾウがいて、キリンがいて、小動物もいます。日本やシンガポールのようにきれいに整備されているわけではなく、設備もかなり老朽化しているし、間近で動物を見られるわけでもないので、バンコクまで来てわざわざ行くこともなかったかも。もしバンコクに住んでいたら、予定のない日曜日、家族でフラッと散歩がてら来るかな〜・・・というぐらいの場所でした。この日は暑くて、子供たちもゾウさんを見たら「もういい」とお疲れモード。
エレファント・ハウスの看板 距離があるせいかイマイチ
迫力に欠けます
万国共通、遠足の小学生たち。

お昼は動物園内にあるケンタッキーで。と中に入り、子供たちに席をキープさせてカウンターに買いに行くと、「スパイシーチキンしかないけどいいか?」と店員さん。えええーっ?オリジナルのチキンはないの?他のケンタではどこでもセットで置いてあったのに。「これから作ると20分かかる」と言うのであきらめ、ジュースだけ買って外へ・・・・・この後、1本のジュースを飲む順番をめぐって道の真ん中で兄妹ゲンカとなり、車がすぐ近くまで迫っているのにも気づかず小突き合いを続けるアチャとサーチ。当然「なにやってんのーっ!!」とハハのゲンコツを食らった2人、疲れと空腹でイライラしているのがわかります。

とても帰りも各駅のボートに乗る体力はない、と判断し、タクシーでシャングリラホテルを目指します。シャングリラのすぐ横から泊まっているマリオットへのシャトルボートが出ているし、この界隈ならどこか食事する場所もあるだろう、ということで。冷房の効いたタクシーの中で少しだけ復活。やっぱり暑さ&疲れは大敵だね〜〜。

案の定ちょっとだけ渋滞にはまり、タクシーに40分ぐらい乗る羽目に。空腹はピークとなり、お店を探す気力もなく、もうこの際シャングリラの中で軽くごはんにしよう!という気になっていました。ホテルのコーヒーショップを探すと、川沿いのテラスもある、ガラス張りの雰囲気のいいお店。アラカルトを頼もうとメニューを見せてもらうと、意外に品数も少ないしお高い。案内のお姉さんはしきりにビュッフェをを勧めてきます。「わたしたち3人で何人分?」と聞けばアチャは半額、サーチはフリーとのこと。それなら3人分アラカルトを頼むより安いかも?何より好きなものを好きなだけ食べられるのは魅力〜!ってことで、お昼は豪華にシャングリラでビュッフェとなりました。(計画外、3人ともすごい軽装です)これが大正解!オードブルには新鮮なお寿司やお刺身もあるし、旅行中ご無沙汰だった生野菜のサラダやポテトサラダ、ツナや温野菜もたっぷり。温かいお料理は、タイ風、インド風、洋風、和風と種類も味もいろいろ。ホテルメイドの香ばしいパンにタイの麺類屋台、それにデザートが絶品!広州ではお目にかかることのない、生クリームのケーキやカスタードプリン、パンナコッタにアイスクリーム。どれもほんとうにおいしくて、疲れた体が生き返るようでした。お料理の質に加えてサービスもよかったです。お店の方が常に目を配ってくれ、サーチのために小さなスプーンやフォークを持ってきてくれたり、早々にメインを食べ終わった子供たちをデザートコーナーに連れ出し、山盛りのアイスクリームをテーブルまで運んでくれたり。おかげでハハは自分のペースでゆっくり食事を楽しむことができました。この旅行中こんなにゆっくりゴハン食べたのはこの1回だけだったかも。幸せ〜なひとときでした。そしてさらに、お会計の段でまたまたビックリ。なんと、子供たちの分がチャージされておらず、大人1人分+税+サービス料のみ。アチャがあまりに少食なので見逃してくれたのでしょうか?(笑)ハハに似ず、最近お刺身の味に目覚めてしまったアチャは、マグロとかサーモンとかけっこうイイものを集中して食べていたんですけどね。

ホテルのお庭をしばし散策していたら、スコールが来たのでロビーで雨宿り。そんな通りがかりのわたしたちにもホテルマンの皆さんはとても親切でした。子供たちに話しかけてくれたり、雨がやんだよと知らせに来てくれたり。やっぱりいいホテルだなあシャングリラ、いつか泊まりたいものです。

マリオットへ戻るシャトルボートの中で、サーチは仲良くなったボート係のおじさんに、シャングリラのお庭で拾った上(↑)の写真の白い花を「プレゼント!」と言って渡してました。すごくかわいがってもらったものね〜。今回の旅ではもうこのボートに乗るのも最後です。

午後はシャワーを浴びてお部屋で休憩。わたしも子供たちもあっという間に深い眠りに入ってしまいました。冷房の効いたお部屋でチャオプラヤ川を行きかう船の音を聞きながらの、優雅なお昼寝タイムとなりました。

夕方6時からホテル所有の船「マノーラ号」のサンセットクルーズに。今回の滞在では、ホテル宿泊にこのクルーズ1回券がついてきました。
約1時間、スナックとカクテル(ノンアルコールですが(^^;)をいただきながらの船旅。ちょっとだけドレスアップもし、明日にはバンコクを離れる感傷もあって、優雅な雰囲気に浸りたかったハハですが・・・・・・

ここでも「酔った〜!」「飽きた〜!」「まだ降りないの?」と文句の多い子供たち(−−;もういいから寝てなさーい!と一喝し、わたしは景色を楽しみましたよ!でも確かに普通のボートよりも揺れが大きかったかも。

で、サーチはこんな状態。ふぅぅ、いつか母娘でグルメやショッピングを堪能できる日は来るんでしょうかねえ??


1時間のクルーズを(やっと)終え、この後はもうホテル周辺でのんびり過ごします。さっきスナック食べちゃったから、まだまだお腹も空かないし、ホテル前のショッピングセンターにでも行ってみますか。


初日に遅い夕ご飯を食べに来たこのショッピングセンター、おみやげ屋やマッサージ、なぜか英会話教室などが数軒入っていて、いわゆる「お買い物を楽しむ」ことができる施設ではありません。が、子連れでブラブラ歩くにはちょうどいい規模。

屋台に毛の生えたようなおみやげ屋さんで、サーチがどうしても欲しい!と動かなくなって仕方なく買ったハートのシールは韓国製。それも40バーツ(108円)なんていうとんでもない値段です。(日本だったらそんなもの?ですが、1週間バンコクの物価に慣らされた目にはビックリするぐらいの高値です。だってラーメン2杯食べられるよ〜!それにそんなシール、広州だったら10分の1ぐらいで買えるのにぃ!)

タイのマックではドナルドも「ワーイ(合掌)」をしてお客さんをお出迎えです。こんなところにもお国柄が見えてうれしくなりますね。

夕飯はホテルのカフェで。でもこれが大失敗、あまりにガラガラで嫌な予感がしたのですが、案の定料理が出てくるまで1時間近くかかった上、別のテーブルと間違えて運ばれてきたり、一番左のチキンライスはわたしの「チキンライス史上」最悪のまずさだったと思います。ごはんなんてただの白飯だし(普通はチキンスープで炊いてある)。チキンも水っぽくてグニャグニャな食感。中央のパスタはアチャ用だったのですが、一口食べて「もういらない」(−−;だって作ってから相当時間が経ってるらしく、すっかり冷めて表面が乾いてるんです。フレンチフライも明らかに冷凍モノだしね〜〜。半分も食べないで席を立ってしまいました。そしてまたアチャが一言「ママ、またココロの中で怒ってる?」ええええ、怒ってますとも。昼間のシャングリラが素晴らしかっただけに、このクラスのホテルでこの料理とは、怒り心頭です。

気を取り直して、野外のステージへ。ここでは毎晩民族舞踊のショーをやっているのです。本当はバーベキュービュッフェ専用の席なのですが、飲み物を頼めばOKということで座らせてくれました。
剣を使った演目では、途中で子供を1人舞台に上げてお兄さんと闘わせてくれます。アチャはそれに参加したくて最初からずっと舞台かぶりつきで見ていたのですが、ちょうどその時ワイワイと入ってきた日本人の子供数人。ヒーロー系が好きらしく、お兄さんの剣術を真似してハデなりアクションをしていた、アチャと同じぐらいの男の子に白羽の矢が立ち(とにかく目立っていたからね〜)目の前で参加の機会を奪われたアチャは大ショック。とにかく、要領が悪いのです。いざと言う時によそ見をしていたりアピールができないので、普段からチャンスを逃すこと多々あり。本人泣いていましたが、こればかりはしょうがないよね。ハハとしては「なんでもっと前に出てヤル気を見せないの〜!!」なのですが、これも性格ですもんね。終演後、お兄さんたちと記念撮影して機嫌が直ったのでよかったです。


部屋に帰る途中、廊下の天井にたくさんのヤモリがいることに気づきました。1週間いたのに今まで見てなかったね〜、ヤモリは悪い虫を食べてくれるんだよ、などと話しながら部屋に戻ったら、なんと、アチャが「ママ〜!ここにもヤモリいる!!」あらまあ。これはもしかしたら、アチャとサーチにさようならを言いに来てくれているのかもしれないね、と言うと2人とも神妙な顔で天井を見上げ、ヤモリくんに「元気でね」「また来るからね」と話しかけておりました。まだまだ素直でカワイイわ。



ベッドで3人、ゴロゴロして「バンコクは楽しかった〜?」「またみんなで旅行に来ようね」「パパもね〜」なーんておしゃべりしながら子供たちは夢の中・・・・・それからハハは、約1時間荷物のパッキングと格闘したのでした。来る時ガラガラだったスーツケースが満杯だ〜!そんなに買い物した記憶はないのにね。



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