母子3人旅
不思議の国タイランド・2004

7日目(10月8日)
ごんはは、泣く

帰りもタイ航空です

朝8時にお迎えのエアポートリムジンが来るので、目覚ましを7時にセット。わたしはなんとか起きたけど、子供たち寝起きが悪くてグダグダ・・・でも、今日ばかりは遅れるわけにはいきません。半分寝ぼけた2人に服を着せ、当然朝ごはんもパスして、荷物まとめてチェックアウト。なんだかんだ言って、居心地はいいホテルでした。最初のチェックイン時の印象が悪かったのと、食事面をもうちょっと充実させてほしいかな。ケーキやアラカルトの軽食は、お世辞にもおいしいとは言えなかったので。


空港への道は、朝の通勤ラッシュにひっかかり、かなりの渋滞。お陰で、トゥクトゥクやソンテウ、3〜4人乗りのバイクで通勤通学するバンコク市民の様子を車の窓から眺めることができました。ビシッとスーツにパンプスはいた、きれいなOL風のお姉さんが、大きく足を上げてソンテウに乗り込むところとか(笑)この渋滞の中では小回りの利くバイクの方が便利かも?小学生ぐらいの子をバイクのうしろに乗せたお父さんを何度も見かけました。


このまま渋滞にはまったら飛行機に遅れちゃうかも?という心配をよそに、途中からは高速に乗って一直線!ほぼ予定通りにドンムアン空港に到着〜。チェックインをして、中に入ります。


朝ごはんを食べていないので、まずはカフェに入ってそれぞれ好きなものを選びます。朝は食欲がなく、グッタリしているアチャと対照的に、自分の顔ほどもある大きなウインナーパンと格闘するサーチ。朝はしっかり食べなきゃ力が出ないわ、ってなところでしょうか。
機内で食べるお菓子を買い、トイレを済ませ、あとはちょっとだけハハに時間をちょうだい〜!ってことで免税店へ。目当ての化粧品があったのです。でもこの2人、朝からなにかとぶつかってはケンカばかり。「ママぁ、アチャくんが!!」「違うよ、お前が悪いんだろ!!」「ウギャァ〜!!(><)」これが延々と続くのですからやってられません。おまけに「ちょっとだけここにいてね」とレジのカウンター前に2人を立たせ、大急ぎで商品を取りに行くと(その間30秒ほど)もうアチャが血相変えて「おかあさーん!!おかあさんっ!!!どこ行ったんだよーぅ!!!」とウロウロと店内を探し回っています。しかもサーチ1人を残して。だからぁ、そこにいてって言ったでしょーっ!?お願い、ちょっとだけだから。ね?
だ、だめだ。この2人を連れて免税店を見ようというのが無謀でした。買い物断念。ガックリ・・・しかたないので、残り時間は出発ロビーで飛行機を眺めて過ごすことにしました。

ようやく搭乗時間。まだまだ国慶節休み後半のため、ジャンボ機は満席のようです。3人だから窓際3席にしてくれればいいものを、中央部分の4席のうち3席がわたしたちの席。かわいそうに、タイ人のサラリーマン風おじさんが隣に座ることとなり、「あーあ、子連れかぁ」の表情。ごめんなさい〜〜(><)席を移ろうにももう空いているところはないらしい。でも機内ではあいかわらず2人ともおりこうさんだったので助かりました。それぞれ好きな飲み物を頼み、アチャはゲームボーイに没頭しているし、サーチもアテンダントさんにもらったシールで遊んでる。アチャは途中から、偶然同じ飛行機になった同じ学校の2年生の席に行ってしまい、ずっと遊んでもらっていたしね。

機内食は、大人の分はイマイチ・・・でした(−−;チキンの煮たのなんだけど、硬いし味もなんだかはっきりせず。中央の丸いものはポテトなんだかちょっとシャキシャキした歯ざわりで、なんとも正体不明。隣の席のおじさんと、思わず顔を見合わせてしまったほど。彼もほとんど残していました。よく見ると、子供のミートボールパスタの方がいくらかかおいしそう!朝ごはんを大量に食べたサーチがほとんど手をつけなかったので、サーチの分をわたしが食べちゃいました(^^)

サーチは後半ほとんど寝たまま、帰りもほぼ2時間半ぐらいで広州に到着〜!ああ、戻ってきちゃいました(^^;

飛行機の中まではのんびりタイモードでいけたのですが、降り立ったらそこはもう中国。小さい子を連れていても、道を譲ってくれたりぶつからないように気をつけてくれる、なんてことは一切ありません。フラフラと空港内を歩くサーチに大きな体のおじさんがバンバンぶつかったり足を踏んだりしてきます。当然泣くサーチ。

アチャはといえば、手持ちぶさたになると妹を構いたがるのが悪い癖。イミグレの列に並んでいるのに、サーチを構って泣かせ、ハハにこっぴどく怒られます。さあ、あと数人でわたしたちの番!って時にサーチが「おしっこ〜!」はあ・・・・・子供に待ったは利きません。他に数家族いた日本人の知り合いは、どのおうちもパパが一緒。大人が2人いれば交代で荷物番や並ぶこともできるので、適当にこなしてみんな難なくイミグレを通過していきます。でもわたしたちは最初から並びなおし。荷物を見ながら、アチャにじっとしてるように言いつつサーチのトイレを済ませ、ふたたびイミグレに行くと、次の飛行機が着いたのかさっきとは比べ物にならない長蛇の列〜!!ガックリです。気を取り直して並んでいる間にも、またまた子供たちがケンカをおっぱじめるし!「静かにしなさーい!」「じっとして!!」と叫びつつ、またも別のカウンターが開いたのを見逃し、そちらへ移る人の波に乗れず最後尾に。なんとか、イミグレを通過した時には周りにはまったく人影がなく・・・・・最後の最後になっちゃってました。悲しい。

さて、次はターンテーブルで荷物をピックアップ。こちらも子供たちが近づくと危ないので、ちょっと離れた柱のところに2人で立たせて「ママが来るまで絶対にここにいてよ?動かないでよ」と念を押してわたしだけターンテーブルへ。ここでも、多くいる中国人は相手が女性だろうと老人だろうとお構いなしで、我先に割り込み、行く手をさえぎります。わたしのスーツケースがすぐそこまで来ているのに、前に進めなくて取れない・・・・・うしろで待ってる子供たちのことが気になるのに、「あーっ!!」と言ってる間にスーツケースはターンテーブルの出口に吸い込まれていってしまいました。ふと見ると、またまた泣いてるサーチ。アチャに頭をポカンとやられたようです。係員のお兄さんが近づいて何やら2人に話しかけています。たぶん「お母さんは?」とか言ってるんだろうけど、ハハは今忙しいのー!ケンカするならもう好きにさせといてください!!

その後もスーツケースが2周まわってきてもターンテーブルに近づくことができず、(最前列にいる人たちの荷物はまだまだ出てきていないというのに!)やっとやっと、すべての荷物をピックアップできた時には額に大粒の汗。自分で選んだ母子旅だとはいっても、なんでここまで大変な思いを・・・とグッタリきてしまいます。タイではほとんど感じなかったこうしたストレス、中国に帰ってきた途端にこれだもんね〜!

ごんちちが「帰ったら電話して」と言っていたけど、別にそれは迎えに来るとかそういう意味ではなかったらしい。広州の古い空港では、タクシー乗り場でタクシーをつかまえるのが至難の技でほんとうにストレスがたまったけれど、「新空港はさすがに大丈夫だよ」と言っていたごんちちの言葉を信用し、タクシー乗り場へ。ところが、ここもまったく改善されてはいませんでした。タクシーはたくさん並んで停まっているのだけど、次から次にやってくる乗客がタクシーの列のうしろの方まで勝手に歩いて我先に乗ってしまい、まじめに乗り場で待っている限り、絶対に順番が回ってこないのです。スーツケースにいくつかの手荷物、それに子供2人を抱えていては、いつまでたってもタクシーに乗ることができません。整理係のお兄さんもいるのに、乗客の迫力に押されて全然役目を果たしておらず・・・・・
ここでも、荷物を盗られる心配をしつつ、子供たちに「ちょっとここで待ってて」と言い残し、数台うしろのタクシーをやっとゲットしてドアに手をかけた!と思ったら、うしろから来た中国人男性3人組がササッと自分たちの荷物をトランクへ放り込み、反対側のドアからドカドカと乗り込んでいるではないですか!!彼らはさっきからわたしたちのうしろにいて、わたしが子連れなのも見ているのです。それなのに、なんて大人げない行為!唖然、とはまさにこのことです。自分がよければそれでいい、中国ではそういう人がまだまだ多いのです。こういう書き方は語弊があるかもしれないけど、でもこれは事実。だって他のアジアの国でこういう目にあったこと、ないもの。わたしの中で、何かがプツーン!と切れました。既に半泣きだったと思います。係員つかまえて、叫んでいました。
「ちょっとアンタ、なにやってるのよーっ!!みんな好き勝手に乗っちゃって、めちゃくちゃじゃないかっ!!真面目に並んでる人のこと、なんだと思ってるの?こっちは子連れで荷物も抱えてるのに、どうやってタクシーつかまえればいいのよっ!!!そんなふうだから外国人から笑われるのよ。ちゃんと仕事しろっ!!!!!」
・・・・・1週間ぶりに中国語を話したので、かなーりたどたどしかったと思います。怒り狂っていたしね。でもそしたらね、突然、係員が動き出し、順番抜かししようとしてる人を押しとどめて、次に来た最初のタクシーのドアを開けてわたしたちを乗せてくれたのです。なんだ、ちゃんと言えばわかるんじゃん。っていうか、できるんだったら最初からちゃんと管理しろーっ!!それが、キミたちの仕事でしょ?は〜〜っ、タクシーの座席にすべり込むと、悔しさと緊張の糸が切れたのとでどっと涙が出てきました。あ〜、ごんちちさえいたらなぁ。仕事を休めないごんちちを残して、母子で旅行なんてこれ以上ない贅沢、ってことは頭ではわかっているんです。でもみんながお休みで家族旅行をするこの時期、いくら強がっていてもやっぱり母子旅は肩身が狭かったし、大変だった。最後の最後に、嫌な目に遭っちゃったしね。抑えてもポロポロとこぼれてくる涙に、サーチが一番に気づいて「ママ、どーしたの?サーちゃんが言うこと聞かないから、泣いてるの?」アチャも「大事な時にケンカしたりして、ごめんなさい・・・」とうなだれています。ごめんね。ハハだけじゃなくてアチャもサーチも、ほんとうはごんちちと一緒に、家族で旅行に行きたかったよね。2人のせいじゃないのに、わたし1人の手に負えないことが多すぎて、いっぱい怒っちゃったね。ごめん・・・・・
しばらく沈黙が続いた後、ふいに携帯が鳴り、Kちゃんママの元気な声。明日上海に引っ越してしまうはずだったKちゃん一家、いろいろあって引っ越しがちょっと延びたというのです。よかった、今日これから遊べるね〜。これでみんな一気に気持ちが回復。アチャも、一番の仲良しであるKちゃんと久しぶりに遊べることに舞い上がって、「自転車とキックボードどっちを持っていこうかな?」なーんて楽しく迷っています。

ほどなく家に着き、部屋に入ると「ああ、広州に帰ってきちゃったなぁ〜」とためいき。1週間も子供たちとここで顔つき合わせて過ごしていたら、きっと煮詰まってもっともっと辛かったでしょう。やっぱりタイに行ってよかったよね。アチャもサーチも、タイで買ったお土産をスーツケースから出してはうれしそうに眺めています。



これで、今回の母子3人旅はおしまいです。最後まで読んでくださって、どうもありがとうございました。長々と、日記調で読みにくくてすみません(^^;

帰国後、ごんちちからは「いいよなぁ〜、のんびりできてさ。楽しかっただろ?」と言われ、「こちとら24時間体制で子供と向きあっとるんじゃい!のんびり羽伸ばしたわけじゃないんでい!」と喉まで出かかりながら、「うんうん、楽しかったよありがとう」と答えるオトナなわたし(笑)正直、旅を堪能したというよりは「頑張ったなあ!」という達成感?みたいなものが大きいです。はっきり言ってかなり疲れた・・・・・(−−;
もう母子旅はこりごり、と半分思いかけた帰国後でしたが、子供たちは日々成長することだし、今回よりも大変ってことはもうない、と思うと・・・・・きっとまた行ってしまう予感(笑)子供たちも、「タイ」という言葉に敏感になり、テレビ等で出てくると「行ったよね〜」「トゥクトゥク楽しかったね!」「王様のおうち、きれいだった!」などと話しています。そんな姿を見るとうれしくなり、時々、次の行き先を考えてはガイドブックをめくる日々です。

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