「湘南台の歩き方」コラム
小さな世界
2003年11月01日
熱帯魚水槽の中は非常に面白い。子供の頃に金魚を飼ったことしか無かったが、ここ数年だんだんと面白さがわかってきた。特に水草水槽を目指して、あの60cmの大きさの水槽に小さな生態系を作ることに面白さを感じてしまった。植物を植えることで、魚の出す二酸化炭素を吸って、酸素を出すことができる。熱帯魚の出すフンは、土の中へ与えたバクテリアがアンモニアを亜硝酸あるいは硝酸塩に分解してくれる。余分な栄養分で発生するコケは、オトシンクルスや石巻貝が舐めるように食べてくれる。餌の食べ残しは、コリドラスが掃除をしてくれる。ひげの長いコケは、ヤマトヌマエビやブラックモーリーが食べてくれる。
水草を買ってきたときに、一緒に水槽に入ってきてしまった、スネールは放っておくとどんどん増えて手に負えなくなる。そんな時は、インドの汽水域に住んでいるふぐの類のアベニー・パファーが退治してくれる。
我が家の子供がまだ赤ちゃんだった頃は、夜泣きで起こされて、抱っこをしているときによく水槽の前に連れてきた。不思議と、ゆらゆら揺れる水草、ちょろちょろする魚を見るとピタッと泣き止む。その子供ももう小学生になってしまったが、最近では疲れたお父さんが水槽の前で「ボーッ」としていることが多い。見ているだけで、落ち着く。きっと、ヒーリング効果があるのだと勝手に思っている。
そんな私の水槽に最近強力な助っ人が登場した。熱帯魚を始めた頃は外部フィルターで濾過していたのだが、うちの水槽は水槽の置き場所よりも下の位置にフィルターを設置できないので、必然的に横に置いていた。フィルターの上面が水槽の上面の高さと同じくらいになるとフィルターに空気が入りうまくフィルタリングできなかった。そんなこんなで、しばらくは底面フィルターでやっていた。が、これも、フィルタリング効果がすぐになくなってしまうようで、水質がなかなか安定しない。先月再度、違う型の外部フィルターにした。今回は、以前のよりちょっと背の低いエーハイム・プロフェッショナル2222。これが今のところすこぶる調子が良い。それに、二酸化炭素を強制添加できるJARECOのCo2ミキサーで二酸化炭素を充分に水に溶かしている。
二酸化炭素を添加すると、水草の元気さがぜんぜん違う。気温も安定していたせいか、先月二週間の海外出張から帰って来ても水槽の調子は悪くなっていなかった。久々にゆらゆら揺らぐ水草を見ていたら、ネジリモの間から、ブラックモーリーの赤ちゃんが顔を出した。横で、娘がここ二週間水槽で何があったのか説明してくれている。さて、明日は水替えをしてあげるか。
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